室内環境 空間の広さ

オフィス内空間の広さや形状は快適性に直接影響します。空間の広さには床面積、天井高、窓の面積や見通し、家具の設置状態などの要素があります。これらの要素に加え、たとえ狭い空間であっても感覚的に広く感じることができます。間仕切りの高さ、色彩、オフィス空間のなかにある物量や空間形状などで、物理的に空間が狭くても広く感じさせることは可能ですのでレイアウトをする際、快適な広さの感覚をもつようコーディネートすることが重要です。また窓が多く景観が開けていると、広く感じ快適になりますので、窓の周辺にあまり背の高い家具は置かないよう工夫するとともに、空間の色彩は明るいほうが広く感じますので天井、壁などはホワイトに近い色を使用するとよいでしょう。天井の高さも大事な要素で、現代の建物は2600〜2800mmくらいの高さがあるので問題ありませんが、比較的古い建物は前記の高さがない場合がありますので物件探しの際は注意しましょう。

 

室内環境 グリーン

グリーン(植栽)とは花、草、植木などの総称です。グリーンはオフィスに潤いをもたせる効果があり視神経の回復や吸音、消臭、空気浄化などにも役立ちます。グリーンには自然植栽と人口植栽がありそれぞれに長所短所がありますので良く理解して会社にあった方を選びましょう。
長所
自然植栽・・・時間、季節による変化が楽しめる。
消臭効果とともに自然の香りがある。
二酸化炭素を酸素にし、空気浄化に役立つ。
吸音効果がある。
人工植栽・・・枯れないので長期間使用できる。
水やりなどのメンテナンスが不要。
虫、バクテリアの発生がなく衛生的。
自然植栽に比較して経済的。
短所
自然植栽・・・落葉などで清掃に手間がかかる。
水、肥料などの供給や枝葉の清掃に手間がかかる。
虫、バクテリアの発生が考えられる。
枯れることがある。
人工植栽・・・時間、季節による変化がない。
枝葉の清掃が自然植栽より必要。
自然に触れるという心理的、生理的効果が乏しい。
また最近では人工植栽でも光触媒により、消臭効果のあるものもあり選択の幅が広がっています。またある程度背丈のあるグリーンは空間を仕切る効果もありますので、打ち合わせエリアなどで有効に活用しましょう。

室内環境 アート

アートは空間に潤いをもたせ人の五感、特に視覚に影響を与えて脳を刺激して仕事を活性化させ、ストレスを解消するなどの役割をもちます。オフィス内にアートを採用する場合はさりげなく安らぎを与えるようなものを選びましょう。ただし壁面にあまり大きなアートを設置すると、壁面書庫の設置場所を減少させることにもなりかねませんので、予め計画し家具とのバランスを考え、可能であれば定期的にアートの架け替えを心がけたいものです。長期間同じ場所に同じアートがあると慣れにより効果が低下します。またアートは色彩同様好悪に個人差がありますので出来るだけ多くの人に支持されるような作品にしましょう。

室内環境 色

色彩は人の心理や生理に影響し、仕事の生産性向上ヤストレスなどに関連します。また企業イメージ(CI=コーポレートアイデンティティ)の構築にも重要な役割を果たします。ただしオフィス内で使用する色に関しては年齢や個人差、経験や文化の差があるのでこれらのことも考慮しましょう。下記に色彩選びの注意点を記します。
・オフィスの色彩は外来者に対する企業イメージの向上、PR,社員のモラル高揚に大きな影響を与えるのでこれらを考慮しましょう。
・オフィスの色彩は心理的、生理的な疲労を生じにくい色彩を基本とします。色によってはストレスを生じることもありますので機能スペースごとの目的を理解したうえで用います。
・デスクの天板やパネルなど目のいきやすい場所には眩しさを感じさせず、また反射の少ない色彩を採用しましょう。
参考 色が人に与える感情(主なもの)
赤・・・激情、怒り、歓喜、活力、興奮、勝利、野望、愛情
黄・・・快活、明朗、愉快、元気、笑い、快楽
緑・・・安らぎ、くつろぎ、平静、若々しさ、自然、調和
紫・・・厳粛、優艶、神秘、不安、優しさ、怨恨
青・・・落ち着き、寂しさ、悲哀、深遠、沈静、責任
白・・・純情、清々しさ、平和、良心、従順
黒・・・陰鬱、不安、いかめしさ、死、夜
ピンク・・・愛らしさ、優しさ

室内環境 香り

香りは嗅覚に関連し、テーマとして悪臭の除去と良い香りの提供があります。悪臭は人の気分を害し、仕事の効率を低下させますが、良い香りは仕事のミス(特に定型的、反復的な業務)を無くしたり、能率をあげることが出来ます。そのためには臭気を発生させないことが基本となります。やむをえず発生する生ゴミなどの悪臭はその発生源とオフィスを隔離させたり、換気を常時できるようにして匂いが気にならないような環境をつくりましょう。空調及び送風機などを利用し、人為的に香りを流して快適な環境にする方法も考えられます。花や木の香りをオフィス内に散布することにより抹消血流量を増やしストレスを減少することが出来るといわれています。ただし香りを導入する場合は好き嫌いもあるので社員の意見を十分に確認しましょう。以下に香りの種類と効果を列挙します。参考にして下さい。
眠気をさます効果・・・ハッカ、ユーカリ、レモン、サルビア、ローズマリー
眠気をさそう効果・・・ジャスミン、カモミール、ヒノキ
緊張を和らげる効果・・・オレンジ、レモン、ラベンダー、ローズマリー、ペパーミント
不安感を和らげる効果・・・レモン、ラベンダー、ローズマリー、ペパ^ミント、ローズ

室内環境 音

音環境は騒音への対策を行い、快適な音の環境を作ることをいいます。騒音は集中力を妨げますが逆に、まったく騒音のない状態も落ち着かない気分にさせます。オフィス内での騒音レベルは50〜55dB(デシベル=音の大きさを表す)で「3m以内なら普通の声で会話できる」くらいの騒音です。快適な室内の音環境のため以下のような対策があります。
・室内の音の響きを調節するために、天井・壁・床の仕上げ材には吸音性を持つものを使いましょう。床はPタイルの上にカーペットを敷いたり、壁は塗装でなくクロスを貼ることで音の反響が軽減されます。
・プリンターやコピーなどはなるべく音の静かなものを選びましょう。どうしても気になる場合はパネルで囲うなどの対策をしましょう。
・川のせせらぎなどの自然音や環境音楽を流すなど快適な音環境をつくるよう心がけましょう。